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目標設定「望まないこと」を考える

目標設定「望まないこと」を考える

 

たいていの自己啓発書は「自分の望みをはっきりさせなさい」というようなことが書いてある。「自分の望みに気持ちを集中しなさい、なぜなら、頭の中で考えることが、現実に自分に引き寄せられるからだ:と、それらの本は言っている。

 

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この考え方をいちばんうまく表現したのは、故アール・ナイチンゲール(米国の能力開発研究家)だろう。

 

「あなたの精神は、その瞬間にあなたの頭を支配している思考と同じ方向へと向かう」

と彼は言った。

これは彼のオリジナルではない。

「人生で実現したいことに、意識を集中しよう。なぜなら、考えていることが現実になるからだ」---この考え方は、数千年の歴史を持っている。

 

実はこの考え方には重要なポイントがある。「望み」つまり「目標」には裏側があるということである。

「望み」には、必ず「望まないこと」がセットで存在している。「望み」がなかなかかなわないのは、「望み」の裏側にある「望まないこと」を潜在意識が拒否するからだ。

 

たとえば、あなたが自分のビジネスを二倍に成長させたいと思っているとしよう。「二倍なんてとんでもない」と、息をのんだ人もいるかもしれない。でも実際、二倍ぐらいの成長は普通にありえることだ。

ここが問題なのだ。

目標を口にしながら、内なる声は「そんな目標はやめなさい」とあなたにささやく。「一年で二倍にするなんて大変だ。無理に決まっている。もし仮に可能だとしても、今の二倍は働くことになるんだぞ」---心の中ではこんな葛藤が繰り広げられている。

 

このジレンマには簡単な解決法がある。目標を設定する前に、自分の「望まないこと」をはっきりさせればいいのだ。「ビジネスを二倍にする」という例で考えると「望まないこと」とは、たとえば以下のようなことだろう。

 

・仕事を増やしたくない

・経費を増やしたくない

・借金を増やしたくない

・これ以上人を雇いたくない

・労働時間を増やしたくない---等々。

 

「望まないこと」を考える---このシンプルな原則を実行するだけで、次の重要なステップ「目標設定」への準備を整えることができる。

 

ここで再び「ビジネスを二倍にする」例で考えてみよう。「望まないこと」を考えたあとでは、「ビジネスを二倍にする」という目標は、次のように表現できるようになる。

 

・私は今から一年で自分のビジネスを二倍にしたい

・無理せず楽しみながらそれを達成したい

・今の予算とスタッフのままで達成したい

・目標達成までの過程はエキサイティングで充実感のある体験であってほしい

 

自分が恐れていること、抵抗を感じることをまずははっきりさせれば、欲しいものを確実に手に入れる道が開ける。

「望まないこと」をくよくよ思い悩んではいけない。そんなことをしたら「望まないこと」を引き寄せてしまうことになる。ただ若干の時間とエネルギーを使い「望まないこと」をはっきりとさせるだけでいい。